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2020/5/17 雑談思い出

サイボーグおばあちゃん(④サイボーグ誕生編)

それから祖母の機能は戻り、腕が静かに振られ始めました。しかし、祖母の顔を真正面から見ると違和感があります。

ちょうど顔の中央に1cmx2cmほどの鉄板が埋め込まれているように見えます。

 

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しばらく見ていて私は思いました。「サイボーグだ」。これで祖母はその動きに加え、サイボーグの姿を手に入れたのでした。

 

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当時小学生中学年だった弟は、自分がメガネを踏んだことも忘れたかのように、この姿をいたく気に入り、おばあちゃんとの絆を深めていくようでした。

祖母が歩く姿は、まさにサイボーグのようで、その肘や膝からはロケット弾、指先からは機関銃のように弾を出しそうでした。急に「カチッ」と歯の音をさせて音速で走りだしそうな気がしました。ふと気が付くと、いつの間にか祖母が背後にいる事がたまにありました。テレポート可能になったのかもしれません。

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本人はその姿を何の気にもしていませんでしたが、私自身、祖母をマシーンのような姿をさせておくのも少しどうかなと思っていました。私も当時は新人とはいえ社会人のはしくれ、自由に出来る多少のお金は持っています。れを機会に新しいめがねを買ってあげようと思いました。

新しいめがねを作る提案をしましたが、昔の人間、現在使用できるものをお金を出して新しくしようという習慣が無いようです。「このままで十分」「いらん、いらん」「ロケットで打つぞ」とまったく首を縦に振ってくれません。はて、どうしよう。

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