2020/6/20 雑談思い出

サイボーグおばあちゃん（⑤改造編）

なかなか新しいめがねを作るのに同意しない無敵サイボーグおばあちゃん。しかし、私も新人とはいえ社会人のはしくれ。めがねの１つぐらい買ってあげて、いいところを見せてあげたい。

「割れためがねをしているとその微妙なずれがホルモンのバランスを悪くするという噂があるが本当か？」

「鉄板を額につけていると健康に悪いと書いた本が天竺にあるらしい」

などと言ったかどうだか忘れてしまいましたが、どうにかこうにか説得をし、重い腰をあげさせる事に成功しました。

自宅から地下鉄に乗り、４駅離れた繁華街のメガネ屋まで行くことになりました。おそらく２人だけで電車に乗って外出したのはそれが最初だったように思います。地下鉄に乗ると祖母は緊張のためかほとんど口を開きません。いろいろと緊張をほぐそうとしますがやはり良くありません。（申し訳ないことをしたのかなあ）と思いながらもメガネ屋に到着しました。その場で視力検査をし、フレームを選び無事注文も終えました。メガネをその日の内にもらえたのか、後日取りに行ったのかは忘れてしまいました。
メガネの注文を終える頃には祖母もいつも通り話すようになっていました。（ああ、良かった。そうだ。せっかく繁華街まで来たのだから、食事でもして帰ろう）と思い、祖母に食べたいものを聞きました。

が、「腹はへってない」「いらん、いらん」「地下街を火の海にするぞ」と、

 

またまた同意してくれません。さて、どうしよう。
（つづく）