2020/6/28 雑談思い出

サイボーグおばあちゃん（⑥何を食べようか編）

  なかなか食事をしようとしない無敵サイボーグおばあちゃん。しかし、私も新人とはいえ社会人のはしくれ。おいしい食事をご馳走して、いいところを見せてあげたい。どうしよう。

私の幼少期、地元では自宅に風呂を備えている家はまだ少なく、多くの人が銭湯に通っていました。私の家族も銭湯にお世話になっている家族でした。真向かいが銭湯ということもあり、毎日その銭湯へ行っておりました。しかし、各週だったか１０日ごとだったか月に１回だったか忘れてしまいましたが、銭湯が休みの日がありました。そんな日は何故か一家６人で遠くの銭湯へ行くのを常としておりました。

近所の商店街の中に銭湯があり、決まってそこへ行くのですが、いつもの銭湯が当然家から１番近く、その銭湯は３番目か４番目に近い銭湯だったと思います。そんな遠い銭湯にいくのは別に目的があるからで、その銭湯の帰り道の商店街の中に「喫茶むらかみ」という店があり、そこへ家族で行くのを楽しみにしていました。

親父はビール、おふくろはミックスジュース、私たち３人兄弟妹は「クリームフルーツみつ豆」をいつも注文します。「クリームフルーツみつ豆」というのはみつ豆の缶詰をあけその上にバナナ、りんご、みかんなどの果物をのせ、その上にたっぷりとソフトクリームをかけたものでした。私は当時、「クリームフルーツみつ豆」がこの世で一番おいしいものだと思っていました。３人同時に食べ終わらないと争いの種になるので、食べる時間配分に苦労していました。

そんな中で祖母だけは「肉うどん」を食べていました。（おばあちゃんは、肉うどんが好きなんか）と子供心に思っていました。